アセットアロケーションとは、資産(アセット)の配分(アロケーション)のことで、投資資金を複数の異なった資産にどの程度の比率で配分するかを決めることです。
例えば、国内株式、国内債券、外国株式、外国債券などが主な資産の種類(アセットクラス)です。
アセットアロケーションは、中長期的な資産運用において非常に重要な考え方で、運用パフォーマンスは個別銘柄の影響よりも投資対象資産の特性そのものに大きく影響されるからです。
実際、中長期投資では、アセットアロケーションがリターンの8割から9割を決めると言われています。
アセットアロケーションを決めるには、自分のライフステージやリスク許容度、投資目的や期間などを考慮する必要があります。
また、各国の景気動向や世界情勢などからも適宜調整していくことが重要です。
アセットアロケーションにはその考え方として、大きく以下の2つがあります。
1.戦略的アセットアロケーション:中長期的にどのような資産配分で運用することが効率的かということを主軸とした考え方です。投資目的、リスク許容度、投資期間の3つの重要な要因に基づいて決められます。
2.戦術的アセットアロケーション:短期的にマーケットの状況に応じて機動的に配分を変えていくという考え方です。マクロ経済のファンダメンタルズ、投資対象の割安感、市場の動きなどを適宜判断して特定のアセットクラスの割合を増やしたり減らしたりします。
一般的には、戦略的アセットアロケーションに基づき中長期的な運用を行ないつつ、戦術的アセットアロケーションはその補完として位置付けるのが基本的なスタンスとなります。