2023年3月31日 日経平均225
終値 28,041.55円 前日比 +258.55円
2023年3月に入るとシリコンバレー銀行(SVB)が経営破綻したことが報じられています。この破綻は、流動性管理や金利リスクの管理に問題があったSVB固有の事情が主因であるとされています。SVB破綻を皮切りにクレディ・スイス(CS)破綻危機と続き、米国株式市場は大荒れの展開になりました。
米国政府がSVB預金全額保護、FRBが民間の銀行へ資金が1528億ドル余り、日本円で20兆円を超えの資金供給を実施したこと、UBSがCSを買収することで金融市場は落ち着きました。
🇺🇸 今年の高値に
— 後藤達也 (@goto_finance) 2023年3月31日
NASDAQが続伸。約2カ月ぶりに今年の高値を更新しました。S&P500も高値に接近。3月中旬は金融システムへの警戒が強まりましたが、いまのところ懸念されたほど余波は広がらず、ムードが好転。3/31はPCE物価が市場予想を下回り、四半期末のポジション調整も入ったようです。よい週末を pic.twitter.com/AMyraBWDLO
米国市場が落ち着くと、日経平均は3月期末要因もありましたが、27,500円の売買価格帯を突破して、31日終値は28,000円を超えました。
4月以降の展開として、FOMCは5月に0.25%の利上げを行う可能性が高いと考えられています。3月のFOMCでは、インフレ率が高い水準にあることを受けて、政策金利を0.25%引き上げると決定しました。また、インフレ率を2%目標に戻すためには、さらなる政策決定が必要かもしれないと示唆しました。しかし、金融市場の不安や経済の減速リスクも存在するため、5月の利上げは最後のものになる可能性があります。市場は、年内に利下げや量的緩和(QE)の再開を見込んでます。
次の利上げまで当面は、28,000円近辺の売買価格帯の取引量は少なく、抵抗帯になりにくいので、29,000円を試す展開になりそうです。